1




「―――あっ!あぁんっ!」
「…そう、もっと身体を揺らして」
「はい、んっ、んんっ!!」

僕は言われるまま、身体を小刻みに揺らし、すでに限界の身体をさらに痛めつける。

「あぁっ!!」
「くっ」

そのまま激しく責められ、僕はなすすべもなく果ててしまう。

その締め付けに僕の中にあった雄が一つ震え、中ではぜた感覚がした。

荒い呼吸があたりに満ち溢れ、熱のこもった濃い空気が僕らを包む。

僕はすり寄るように目の前のたくましい肩に頭をのせると、優しく頭を抱き寄せられた。

「気持ちよさそうに啼くようになったな、雪」
「ふふ……」

髪の毛にキスの雨をもらいながら、僕は幸せな気持ちで冬慈さんに身体を預ける。

―――今日は、久々の冬慈さんとのアフターだ。

ホテルでの仕事を初めて数週間。

冬慈さんは忙しかったらしく、今までは毎週土曜日に来てくれていたのに、最近はそうもいかなかったようで。

普段のアフターは冬慈さんの部屋でまったり過ごす程度なのに、僕たちは会えなかった時間を埋めるように身体を重ねていた。

しっかりお風呂まで入れさせてもらってベッドに入ると、冬慈さんが当然のように頭を撫でてくれる。

もはや条件反射のように冬慈さんにすり寄ると、冬慈さんはゆっくり口を開いた。





[ 60/90 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



top


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -