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「……なんだ、お手上げか?」
「いいえ、これからです」

僕はそういうと、へその菊に口づけをして、ヤナギさんの雄を口に含む。全く反応をしていなかったそれに舌を這わせ、真珠のあたりは執拗に舐め取る。

全然恐れおののいてはいないのだ、という意思表示のつもりだったが、そこを中心に責めると反応がいいので、おそらく気持ちいいのだろう。

僕が奉仕をしている間も、ヤナギさんは煙草をふかしている。僕はそれが不快で、思わず顔をしかめた。

「…煙草、消してくださいよ」
「こんくれーいいだろ、別に」
「僕に集中してくださいって言ってるんです」
「素直に怖いって言えよ」

ヤナギさんはそういうと、また僕の腕に煙草を近づける。僕は思わず彼の逸物から顔を離し、逃げるように顔を覆ってしまった。

「―――――っ」

それでは彼の言葉を肯定してしまったようなもので、ヤナギさんは勝ち誇ったように笑った。

「―――ざまぁないな。オマエ不細工極まりないけど、そうやって耐えてる顔が一番マシだぜ」

ヤナギさんはそう言って、この前煙草を押しつけた場所を無理やり暴く。そこにはうっすら跡が残っていて、ヤナギさんは満足げに笑うとそこに噛みついてきた。

「……いたっ!」
「ちんたらやってると、こっから食っちまうぜ。俺は何もしないからな、自分で解せよ」

暗にそのまま挿入することを匂わされ、僕は羞恥と屈辱にまみれながらベッドサイドに手を伸ばした。

そこにあるローションを取り出して指にからませると、ヤナギさんへの愛撫をしながら後ろに指を這わせる。

ユウキさんに自分で解す方法を教えてもらっていて本当に良かったと思う。恥ずかしいながらも拡張を続けていたせいか、指は一本ならすんなり入るようになった。





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