1(ユウキ×)
※強制自慰、道具使用
「―――さっきのってさ、お前のオトコ?」
閉店時間になり、僕とユウキさんだけになるとユウキさんはそう聞いてきた。
「恋人ではないですけど…特別な人です」
「うげ、そーゆーの嫌だー。はっきりしない関係っていうかさー」
「僕の初めての人ですから…」
僕が拗ねたようにそういえば、ユウキさんは『生意気に口答えするようになりやがって』と僕の頭を小突いた。地味に痛い。
「ヒナここの二階に住んでるんだっけ?」
「はい」
「じゃー俺も今日はお泊りということで」
ユウキさんは眠たそうにあくびをしながら、階段をゆっくりと登っていく。僕は店長にあいさつをして、ユウキさんの後を慌てておった。
「シャワーとかそういうのいいからさ、さっさとベッド行こうぜ」
「う…はい」
覚悟はしていたものの、やはりそういう展開になって僕はうろたえる。ただ口で教えてもらえる訳はないのだろう、やっぱり。
「ほら、さっさと脱げ。ただでさえ顔がマイナスなんだから他のところでポイント稼ぎな」
「………はい」
あんまりな言い方だが、僕は大人しく服に手をかけ、ベッドにのぼる。何となく下は恥ずかしくて脱げなかったのだが、ユウキさんは特に何も言わなかった。
「ユウキさんは脱がないんですか?」
「まぁ、レクチャーが名目だし?その気になったら脱ぐよ」
「はぁ…」
僕はユウキさんと向かい合うように座り、落ち着かなくてズボンのすそを掴んだ。
こんなに綺麗な人に、僕の貧相な身体をさらしているのだ。ある意味タツミさんの時よりも幻滅されていないか不安である。
僕がどうしていいか迷っていると、ユウキさんは僕の肩に触れた。
「…肩細いよなー。俺、自分よりガタイいい奴抱く趣味はないからさ、そこは合格かな」
「―――ユウキさんは、意外と背が高いですよね?」
「176ってとこ?お前は170ないよな」
「はい…167です」
そんなたわいない話をしている間に、肩を撫でていたユウキさんの腕が全身をまさぐる様な動きに変わる。自然と逃げ腰になっていると、ぐっと腕を引かれてユウキさんの膝の上に乗せられた。
「さて…まずタチだけどな、こうやって抱く側のこと。ネコは…お前みたいに抱かれる側のこと」
「………っ」
自然と至近距離になって、耳元で囁くように言われ、僕の身体がふるりと震えた。
「反応いいじゃん。…ほら、想像してみろよ、お前が綺麗って言った指がお前のどこに触れてるのか」
ユウキさんの言葉に支配されるように、僕はユウキさんの手の感触を追った。掴まれている腕と、腰にあるそれは、背中を伝ってゆっくり首にまわる。
―――あの、綺麗な指が。
「あぁ……っ」
思わず、悩ましい声が出てしまった。
ユウキさんの手に合わせて快感が駆け抜け、たまらない気分になる。
ユウキさんはご機嫌に喉の奥で笑うと、そのまま首筋に歯を立てた。
「感度のいい、可愛いネコちゃんじゃねえか、意外に。…あのおっさんの仕込みのたまものかねぇ」
「んっ」
そのままユウキさんは僕の乳首を弄り始め、僕はなすすべもなくユウキさんに抱きつく。
服越しに確かな存在感を感じて、縋るように服を握りしめた。
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