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する、と尻を撫でられ、ひくんと身悶える。
この人は、どこまで僕を壊せば気が済むのだろう。
もともと高くなかった矜持もすべて失い、何年も流していなかった涙を流させて。
僕に残っているものなんて少ないのに、それすらも奪い取ってしまう。
それを悲しいと思うと同時に、言いようのない快感が僕を襲った。
きっとタツミさんは、僕を作り変えたいんだ。
ただ行為に慣れさせるだけじゃなくて、快感に従順な人間にしたいんだ。
屈服される、征服される。力で完全に抑えられて、僕は快感に涙した。
「……ほしいです」
「何が」
「タツミさんの…おちんちんが」
自分で言いながら、背筋を快感が駆け上がった。同時に雄の顔になったタツミさんに、僕はさらにねだる。
「僕のおしりに…タツミさんのおちんちんください…っ、いっぱい、掻き回してください…っ」
あまりの快感に、体中が痺れるようだ。
僕はタツミさんの身体に腕をまわしたまま、タツミさんに頬ずりした。
落とされてしまう、壊されてしまう。
でも、タツミさんにならいい―――
そんな気持ちを込めてタツミさんを見ると、タツミさんの雄が一気につきいれられた。
「―――っ!!ああああああっ!!!」
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