アップにされコンコルドで留められた髪と襟の広いTシャツに七分丈のスキニー 夏だなぁ…と脳内で漠然とつぶやいた パステルピンクなそのTシャツから少しだけ頭を出した真っ白な肩甲骨が眩しい そこから少しだけ視線を上げれば晒された項 千歳はのっそりと立ち上がった 短パンで畳にあぐらをかいていたから脹ら脛に赤い模様がついている のそのそと自分がいた居間を抜けて直通のキッチンへ向かう キッチンというよりも台所という呼び名の方が正直似合うのだが習慣からか彼女はそこをキッチンと呼んでいた そんなキッチンに立つ彼女の首筋に手を伸ばそうとして、止める 代わりにそこへ貪る様に口付けた 「ひゃっ……」 途端にビクン彼女の体が跳ねる それが可愛らしくてチゥと吸い付いた 「なにすんねん…!」 彼女が慌てて赤い印の付いた首筋を抑えながら振り返る 自分の口角が上がっているのを自覚しながらそんな彼女の二の腕をつかむと、今度は額に吸い尽く すると避ける様に頭を振られた 「ご飯…」 そう呟いてじとっと恨ましい瞳で見つめられる 少し膨れた頬を掴んでやると足を踏まれた 「ちゃんと食べるばい」 再び、今度は唇に口付けると避けられる事はなかった 「後で…」 小さく呟けばガリリと舌を噛まれた 「はぅ……あぁん……ふぅ」 降り注ぐ日差しは真上よりは傾きもしたが未だにサンサンと部屋を照らしどこか咎められている気分になる 初めは冷たかったシーツは熱を奪い熱いほどだ しかしそんな事を気にする余裕などなかった ぎゅうっとシーツを握った指先に外されたコンコルドが当たり少しヒンヤリとしたのもつかの間に熱を持った手のひらで包まれる 熱い、暑い、溶けてしまう 体も心もズクズクにされている 「…く……ら」 名前を呼ばれてズルリと自分の中から指を抜かれた その指を美味しそうに舐める千歳は無性にいやらしい 「ちと、せぇ…」 両手を伸ばして口付けを求めればかぶりつかれる 指なんかよりもうちを、もっと、気持ちよくして欲しい 舌の上でくちゃりと音がした 「あっ…うん……あぁ!」 「んっ」 ズンと、千歳のものが当てられて、誘われる様に勢いよく押し入れられた その瞬間思わず千歳の舌に歯を立ててしまいガリっという音の後に鉄の味がした 「噛まれた」 「ごめん」 見せつける様に舌をだす千歳に謝ればクスクスと笑いながら頬を舐められた 「別によかとよ」 「あっひゃぁ!…あぁん…!ひっう!!」 顔に気を取られていると急に動きだされてシーツにせがむ 薄いシーツ越しに畳がザラリと音をたてる 「あっ、う…千歳のっあぁん…あ…ついっ…」 「くらのも、たいが、熱い、とよっ」 この暑い日中、窓も開けずに、熱い粘膜こすりつけて、何をしているんだろう なんて考えは一瞬で消えて 何をどうがんばっても千歳の事しか考えられなくて あぁこれも愛なのかなぁって思った あと、冷やし中華が食べたい ちゃみころ様リクエストの大人設定千歳♀甘裏でした 甘いの?そして裏要素薄くてごめんなさい リクエストありがとうございました◎ |