ひとめ見た時にこの人の事、好きになりそうって思ったんだ なんでかな、わかんないよ 「初めまして、千歳千里いうけん宜しく」 満開の桜の下で初めて出会ったあの日からどれくらいたったんだろう あれからどれくらい変われたんやろか 千歳は覚えとるやろか 一回一緒に帰った時にうちが道間違って遠回りしてしまった事あったやろ あれ、実はワザとだったんやで なんでも完璧なうちが間違えるはずないやろ ただ、ちょっとでも千歳と一緒におりたかっただけやねん 千歳がおっちょこちょいな蔵もむぞかねって言ってくれて あの時のうちはむぞかねの意味がわからなくて でも初めて名前をよんでくれて なんだかすごく嬉しかったん 完璧じゃないうちでもこうやって笑いかけてくれるんだって いままで完璧でいなきゃって気張ってたのがバカみたいで 千歳がいたから気づけたんやで 千歳のあの笑顔があったからうちはうちのままでいいんやって 思えたんや 千歳のあの向日葵みたいな笑顔が眩しくてうちはいつも真っ直ぐみれなくて それでも笑って欲しくて、頑張ってたんやで 夏の大会でうちの知らない千歳に出会って、うちの知ってる千歳はほんの一部やったんやって知って実はショックやった 千歳が辛かった時にその涙を拭ってやれなかった事が凄く悔しかった けど、それ以上にあんなイキイキとテニスをしてる千歳をみれて嬉しくなったん覚えてる 九州の高校いくって知って凄くショック受けたけて諦めようって思ったんやけど無理で 言葉じゃ上手く伝えられへん きっとこんな事いうのは最初で最後やけど 千歳に出会えたこと本当に感謝してる 初めて会ったあの日からうちはきっと千歳のこと、ずっとずっと前から 「くら?何書いとると?」 「これ?手紙」 「手紙?誰に?」 「千歳に」 「俺に?なして?」 「明日、読もうと思って」 「明日、ね」 「読んだらやるわ」 「ん、くらのドレス他の人に見せんのもったいなかね」 「見せびらかしてやりや、こんな美人な奥さん貰いましたーって」 「はは、それよかとね」 「千歳」 「ん?」 「好き、ずっとずっと前から、好きやで」 「俺も、幸せにするとよ」 「ありがとう」 某曲が素敵ちとくらすぎた記念に一時間で書きました(笑) そのままだと悲恋なのでアレンジ 曲→遠恋→同棲→結婚式前日(ココ)です 君の知らないは謙光 |