「クリスマスは何がほしい?」

ある昼下がりに蓮二の膝の上でお喋りしていたらその会話のなかで聞かれた

「え〜本人に聞く?」

「それが一番確実だろう?」

データマンが聞いて呆れるよ、なんてクスクス笑いながら蓮二の手のひらで遊ぶ
薄いけど固くてすべすべしてる大好きな手のひら。この手のひらでデータを取ってテニスをして俺に触れるんだ

「俺は蓮二といられればなんにもいらないよ」

手のひらで遊んでキスしてみる
キスってなんだか愛してるっ恋してるっ好きって感じがダイレクトに伝わる感じがして好きだ

「ふむ、そうなのか」

「そうだよ」

蓮二がちょっと悩んだ感じがする
もう片方の手のひらで頭を撫でられた

「ならば俺からのプロポーズもいらないということか」

俺は思わず振り返った

「いるいるいる!欲しい欲しい!!」

蓮二が満足そうに笑ったのがわかった。嬉しくて嬉しくて涙がでてきて蓮二の肩に顔を押し付ければ頭をポンポンと撫でられながら抱きしめられた
そういえば蓮二は俺の頭を撫でるの好きだよなぁ

「まぁいらないと言われても押しつけてやるがな」

蓮二がフって笑った
何でこいつはこんなにかっこいいんだろう

「蓮二、好き」

「知ってる」

涙を拭われてキスされた。唇から幸せが溢れる気がする

「あれ?でもいま俺プロポーズされなかった??」

「ならクリスマスには指輪と俺の名前の書かれた婚姻届をやろう」

「あーもう本当にお前かっこいいな」

嬉しそうなその顔にまたキスしてやった






(柳さんはさりげなくかっこいい事してくれそうです)