やって、しまった。
…というよりヤって、しまった。
昨日は友達の弟が連れてきた高校生のバレー部の子たちと合コンだったはずだけど飲みすぎたせいか全く、これっぽっちも記憶にない。
そしてベッド、裸、隣には男子。布団から伸びる腕は白いけど筋肉質だ。
ほんっと穴があったら入りたい。
枕元に落ちていた携帯をチェックすると友達から心配のメールがきていた。
「何やってーんの」
「ひっひあ????!!!!」
急に後ろからかけられた声に携帯を落としそうになる。背後から片腕をまわして私を抱き寄せたのはまぎれもなく昨夜の相手――――――「え」「ん?」
「とっ徹くん???」
あったりーとおちゃらけた顔でにこにこ笑ってピースするのはまぎれもなくお隣のおうちの及川徹くん。彼は笑いながら昨日のこと忘れちゃったのー?と言って私の唇にそっとキスを落とした。
触れる直前の吐息がくすぐったくて妙にぞくぞくする。
「ちょ、徹くん!昨日って…」
「な〜んで忘れるのかな」
徹くんは私をベッドへと押し倒して首元へと唇を落とすと胸元へとどんどん下がっていく。
「とお、るく…ん、ぅ」
ふわふわと優しい手つきで胸を揉まれ、ふと指が胸の飾りを掠める。
「あっ、だめとおるく、んってば、」
体がどんどん熱をもって頭がぼやけていって何も考えられなくなる。
「名前さん、濡れてるよ」
楽しそうな顔をする徹くんに私は顔をそむけた。バレーで鍛えたであろう骨ばった大きな手で唯一身に着けていたショーツの真ん中を押す。
「ね、だ…めっ、」
溶けてしまいそうな気持ちよさに全身がどろどろになる。
「昨日のこと、思い出してきたでしょ?」
にやり、と捕食者のような鋭い目をして笑う徹くんを睨みつけながらも観念して私は答えた。
「思い出し…ました。」
捕食者は赤く嘲う
「徹くん、ずるい。なんでそんなうまいの」「名前さんを襲ってやろうと思ってたから」「へ、」「好きだよ」
2012.09.30
どうして高校生との合コンで記憶をなくすほど飲むのかとかはつっこまないでください。ご都合主義ってやつです。