(現代軍隊パロ)


「エルヴィン、今日外泊出して迎えに来て」

訓練後、髪で表情が隠れるほどうつむいた名前。
鼻を啜る音で泣いているのなんて、まる分かりだというのに。

「ああ、分かった1900(ヒトキュウマルマル)頃でいいかい」「うん。」

そっけない会話をして別れる。女子宿舎前に迎えに行くと彼女は黒い透け感のあるブラウスにショートパンツでシンプルにまとめ立っていた。。筋肉質だが細みの体によく似合っている。しかし普段綺麗なストレートはうねっていてメイクもされていない。目の周りはすこし赤くなっていて腫れていた。



「別れた」

ビール二杯目に突入したところで素っ気なく言った彼女。分かりきっていたことだが相槌を打つ。

「も、やだ」

先ほどまで我慢していたらしい涙はあっという間に海をつくりアルコールのせいで赤くなった頬へと流れる。その涙を流す姿はあまりにも扇情的で私はあわてて目をそらした。
名前はなんで、とかどうして、とかそんなことをずっと言ってアルコールを流し込む。机の上に腕を枕にして寝る名前の姿は化粧してないせいもあるだろうか、幼い印象を与えられ愛おしくそして無防備だった。熱を持った赤い頬に手を這わせると彼女はくすぐったそうの身じろぎした。その安心しきった穏やかな顔に私はため息を吐いた。
もう少し若ければ酔いつぶれた彼女を連れ帰り犯していたかもしれない。けれどそんなことをしても虚しさしか残らないのはすでに分かっていた。清算を終わらせてから彼女を抱いて車まで連れ帰ろうと試みる。抱き上げるために一番顔が近くなるその瞬間彼女はぱちりと目を開けた。

「え、るびん」

白い手が首に巻き付けられる。見つめ合った目は少しだけ潤んでいて喉がごくりと動くのを感じた。

「慰めてよ」





「はあ…える、う゛ぃ…っん…っ」

しっとりとした名前の太ももの内側にキスをしながら、
腰に手を滑らせ、下着をずらした。
アルコールを摂取しても尚大きくなってしまったものを彼女の中に入れる。
彼女の中は温かくて、そしてぐちゃぐちゃと音を立てた。
私を誘った形のいい美しい唇からは、ため息混じりの喘ぎ声ばかりが出る。
彼女はせがむように抱き付いて、腰を何度もびくんと震わせた。

「す、き…なのっ」

僕の後頭部を両手で押し付けながら懇願するように言う名前は、
快感にうっすらと涙を浮かべながら・・・なんども身体を震わせて絶頂を迎える。

「ああ、私もだ」

そういいつつも信じていない自分に気付いた。ベッドの上で交わされる言葉を信じるなと言ったのは誰だっただろう。彼女のブラウスのボタンを締めて服装を正す。弛緩した彼女の体は起き上がって私のことを抱きしめた。

「うそ、そんな思ってない」

薄いシャツ越しに彼女が涙を流していることが分かった。

「すき、なの。エルヴィンがすきで、でも告白された人と付き合ってみろってあんたが言
うしなのに振られてなんでこんなって……っ」

どんなに訓練が苦しくても唇を噛みしめて涙など一切流さずに堪えていた名前。
振られた時私の前で流す涙は彼女にとって不本意なものだといつも思っていた。
何度も何度もしゃっくり返す彼女が愛おしく思えてぎゅっと抱きしめた。
軍で十数年訓練した体に力強く抱きしめられて彼女は軽く咳込んだ。それでも到底離せそうになかった。





知らなかった熱





ヒトキュウマルマルと言わせたかっただけ。
しかし深い緑色の軍服を着たエルヴィンさんが見たい…