▼紅い夢
──…いっそのこと、彼にぶちまけてしまおうと思った。
そうして、あの紅を侮辱と嫌悪で染め上げられたら。
そのまま独りで地獄に堕ちていける。
もう、なんの希望も執着もなくなったこの命などかなぐり捨てて
ぐちゃぐちゃに死んでいける。
そう、己の中で微笑みに飾った牙城が、何処か崩れる音を聞きながら。
リュウリエルは震えて、彼に自らの闇を吐露した。
(…散っていったモノ達へ。)
(──…護ってくれて、ありがとう)
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