『わたし大きくなったらリーマスくんのお嫁さんになる!』

「僕もなまえちゃんのお婿さんになる!」

「じゃあ約束!」

小指を絡めて歌を口ずさむ

『うん!ぜったいぜったいぜーったいだよ!』

「もちろん!なまえちゃん大好き!」

『わたしも!リーマスくんだーいすき!』










「懐かしいなぁ、」

『何が?』

木陰に一人でいたはずなのに気がつけば
隣にはなまえがいた

「んー…、ずっと昔のことさ」

『昔かぁ…』

「なまえはずっと僕のお嫁さんになるって言ってたよね」

『…言ってたかなぁ?』

「言ってたよ。それで僕は
なまえのお婿さんになるって言ってた」

『そっか、』

「なんだか懐かしいよ
昔はただただ純粋なだけだったけど
今ではなまえには彼氏がいるし
僕だって昔ほど純粋じゃないからね」

遠くを見ながら話していても
気になるのはなまえのこと

『……私、別れたの』

ぼそりとなまえは話し始めた
別れた理由、愚痴
それらを僕は聞いてはいなかった
否、聞こえてなかったんだ

なまえを我慢しなくてもいい?
僕が幸せにできるじゃないか!

喜びだけが僕を支配していた


『リーマス?』

「…ん、?あぁ、ごめん」

『だからね、』

「ちょっといいかいなまえ」

もうだめだ
僕はもう堪えきれないみたいだ


『うん、何?』

「昔の約束はまだ適用されるかな」

『それってどういう…』

「僕はまだ君のお婿さんにしてもらえるのかな?」

『…っ、リーマスッ』

君が僕に抱き着いた
あぁ、愛しい
そう素直に感じた


『その約束だけは、…忘れないわ』

「僕もだよ」

『「あなたの(お嫁さん・お婿さん)にしてくれますか?」』

『もちろんっ』

「喜んで」














幼さゆえの約束
((ずっとあなただけを見ていた))
((きっとこれからもそうでしょう)




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