迷惑行為は控えて頂きます


『おはようセブルス君!今日もいい天気だね』

うるさい

『こんにちはセブルス君!後で一緒にお茶しよう?ねっ!』

うるさいうるさい

『ふぁ……あ!セブルス君!
セブルス君も星見に来たの?綺麗だよねー』

うるさいうるさいうるさい!


『ねぇセブルスく、』

「うるさい!いつもいつもお前は何なんだ!!」

いつも僕に近寄ってくるこいつが
不思議で堪らなかった
周りからは煙たがられる存在の僕に
好き好んで近寄るやつはエバンズとこいつくらいだ

『だって私、セブルス君のこと大好きだから!』

いつもお話していたいし
いつも貴方を見ていたいの

そう彼女は言った

野次馬が集まってざわつく中
僕は彼女に意地悪を言った


「迷惑だとしたら?」

『へ?』

「お前が僕の周りをうろうろしているのが
僕にとって不愉快だとしたら
お前はその行動をやめるのか?」

『本当に迷惑ならやめるよ』

「じゃあ、」

『でもセブルス君いつもおしゃべりしてくれるもん
嫌いな人とは口をきかないセブルス君が
今だって私とはおしゃべりしてくれてる
だからやめない』

たっと彼女は走り出した
少し行ったところで振り返ったと思えば

『大好きだから!諦めないよーっ!!!』


いつもの僕に話かけるときのあの笑顔で
そうやって叫んだ



















(一途すぎる恋)
(神様、どうか叶えて)


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bkm
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