コンプレックスの直し方

私のコンプレックスはこのストレートの髪
皆羨ましがるけれど私はふわふわのウェーブがよかった
色もこんなに地味だしなんか損をした気分だ

そんな中ほらまた

「ユキ!」

『リリー、どうしたの?またジェームズ?』

「あらよくわかったわね、」

あいつったらねまたセブルスを虐めてるの!
何度やめてって言ったかしらと
頭を痛めている彼女を宥めれば
ありがとうと綺麗な笑顔で言われた

「ねぇ、ユキ」

リリーがうずうずしているときはきっとあれだ

『はぁ、…いいよ。お好きにどうぞ』

「ありがとう!」

ふふふと鼻歌を歌いながら私の髪を触るリリー
なんでもこのドストレートに惹かれるのだとか
うーん、理解に苦しむなぁ…

リリーに髪を触られていれば聞き慣れた優しい声

「やぁユキ、リリーはさっきぶりだね」

『リーマス!』

「リリーはまたやってるのか
悪いけどユキは僕のものだからあんまり触らないでくれる?」

真っ赤になる私と呆れ顔のリリー
そんな私達をみて絶対リーマスは楽しんでる

「じゃあ邪魔者は行くわ」
とリリーは行ってしまった
後で謝らないとと考えていれば隣にはリーマス

『相手はリリーだよ。女の子に嫉妬?』

「僕が独占欲強いの知ってるだろ?」
知ってるけどさ…!

「…なんか今日いい匂いがする」

『あ、シャンプー変えたからかな?』

「ふーん、この香り好きだからもう変えないでね」

なんてわがままなんだこいつは

でも髪に口づけられてサラサラだね
なんて言われればこんな髪も悪くない
と思ってしまう私はよほど彼にはまっているんだろう

「髪だけじゃなくユキの全てが好きなんだけどね」

と耳元でリップ音が響いた
私もリーマスの全てが好き、
って言葉は悔しいから言ってやらない



















(君の一言でコンプレックスが魅力へと変わる)


prev next

bkm
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -