中毒性キス
『ねぇリーマス、』

「なんだいユキ」

『呼んでみただーけっ』

僕に寄りかかりながらふふっと笑う彼女が愛おしい

彼女はよく眠れないと談話室の炎を見て夜を明かす
僕も満月が近いとどうしても身体中が疼くから起きてしまう
そんな時彼女とこうしてソファに身を預けている

『リーマス今日なんか甘い匂いがしないね』

「そうかな?一応チョコ3つ食べたんだよ?」

『いつものリーマスは20個以上食べてる』

そんなに食べてたのかと思っていれば
ユキが僕の耳の後ろを撫でた
ぞくり、身体が少し反応する

「っ、何するんだいユキ。」

『ここからフェロモンが出るんだって
詳しくは匂いらしいんだけどね。
リーマスの匂いを嗅いでいたの』

くんくんと鼻を鳴らす彼女
なんかやっぱり甘い匂いがするーと楽しそうだ

そんな無邪気な君がどれだけ僕の理性を
揺らしているのかを君は知らないんだろうね
やられっぱなしも癪だから僕は仕返しに出るんだ

ユキの両手を頭の上で捕まえてソファに押し倒す

『リーマス…?』

「僕のは充分に満喫したろう?次は僕の番だよ」

彼女の耳をペろりと舐め首筋へうつれば
小さく可愛らしい声が聞こえた

『っ、…んっ…リーマス、』

「そんな声出してるのに?」
ちゅっと耳にキスを落とす

「ユキの匂いも甘いよ、それでいて厭らしい」

『…やっ、…』

「…嘘をつく子にはお仕置きが必要かな?」

僕は彼女の顎を軽く持ち深々と口づけた
苦しそうな彼女を見ていると
僕がこんな顔をさせているんだと征服感を覚える

水音をわざと響かせれば
涙目になった彼女が僕にしがみつく
そんな彼女を離したくないと思うんだ

しばらくして唇を離すと僕とユキを銀色の糸が繋いだ
僕に力無くもたれるユキを抱き寄せる

『…っはぁ、はっ、リーマス激しいよ…』
苦しかったと批判を頂いた

「ごめんごめん、つい可愛くてさ」

髪を掬い上げ唇を落とせば嬉しそうに彼女は笑った

これだから君とのキスはやめられない



















(いっつもキスするリーマスは意地悪ね)
(だって君の涙目が可愛くて可愛くて)
((ただのドSだわ…))
(今なにか失礼なこと考えたでしょ?)
(いえ、全く!)


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