『教授……』
「何をしていたんだと聞いている」
「セブルス、これは」
「黙れルーピンお前には聞いていない」
『教授、違うんです…
ルーピン先生は私を慰めていてくれただけで、』
「彼女が泣いていたからただ、」
「……ただなんだ?こんな人通りのない所で
生徒に…、いや、桜葉の首筋に唇を這わせたくせに
よくもそんな言い訳ができる!!」
教授が私たちを引きはがし私を背に隠しながら呪文を唱えた
ルーピン先生は壁を勢い良くぶつかり
呻き声をあげる
『ルーピン先生!』
駆け出そうとすれば腕をつかまれ
壁に押さえ付けられる
「…あの後もっとお前の話を聞いてやればと考え
追ってはきたがお前とルーピンが
あのようなことをしていたなんてな
…我輩は、お前を過大評価し過ぎていたようだ」
その時のスネイプ教授はひどく悲しそうな
傷ついた顔をした
私がこんな顔をさせているんだ
そう思ったのと同時に私の手が離された
「我輩よりルーピンを選べば
桜葉、お前も幸せになれるだろう」
『きょう、じゅ…?何を言ってるんですか?』
「この関係を終わらせる」
『っ!!こんなの、嫌です!』
「もう、二度と我輩に近づくな」
そう言ってスネイプ教授は行ってしまった
残ったのは虚しさと静かな沈黙と涙だけだった
(誤解なのに追いかけられなかったのは何故)
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bkm