愛と危険は隣合わせ
ふふふっと笑えばハーマイオニーは
優季気持ち悪いわなんて言う

ちょっとそれはひどいんじゃない?

「最近優季楽しそうよね」

「スネイプ教授とも一緒にいるし」

「優季はスネイプが好きなの!?」

三人から質問ぜめにあってしまった

クッキーを教授にあげて以来
教授は私が話かければ
少しだけだけど眉に皺を寄せながら
おしゃべりをしてくれていた




『教授のことは普通に好きよ。
先生としてだけどね』

「それは本当にそうかしら?」

ラベンダーがニヤニヤしている


『…そんなの…わからない…』

「この子重症ね、」

クッキーを上げた男の子と
無事付き合えたパーバティが私に聞く

「スネイプ教授を目で追ったりする?」

『…うーん。でも最近見かける回数は多いような』

「一緒にいて楽しいと感じる?」

『うん、感じる。』

ハーマイオニーとラベンダーは
私達を黙って見ている

「じゃあスネイプ教授に会えたり
話せると嬉しくなる?」

『う…ん。』

「ハリーやロンと一緒にいてドキドキする?」

『しないよ。』

「じゃあスネイプ教授は?」

『なんか、胸がきゅうってなるし
ドキドキするの…。
でもこれ風邪の症状よね?』


私元気だから大丈夫!と笑いかければ
三人にため息をつかれた

「優季…貴女それを好きって言うのよ?」

『えぇっ!?いや、でも…』

「それが恋よ。」

ハーマイオニーがまたため息をついた

「スネイプ教授ねー…」

「教授かぁ、優季も物好きね。」

「スネイプ教授に恋か。」

『うー、そう言うのやめてよー!恥ずかしいっ!』



三人を落ち着かせると次の授業が迫っていた
それも魔法薬学
私を見る三人の目が
なんだかにやにやしていた










今日はアモルテンシアの調合だった
アモルテンシアは世界一強力な愛の妙薬と言われ
匂いを嗅ぐと好きな人の匂いがするらしい

スネイプ教授は生徒の席を見て回る
時々減点され落ち込む生徒の声がする

私は鍋を掻き混ぜながら
さっきパーバティたちに言われたことを考えていた
それがいけなかった

ボンッと鍋が小さな爆発をし
はねた薬品が口に入ってしまった

きゃーと聞こえる悲鳴

「Ms桜葉、何をした。」

『わ、わたし…鍋を掻き混ぜていたら…』

「4回以上掻き混ぜたんだな…?」

教授の舌打ちが聞こえたと思えば
いきなり身体がだるくなり身体が燃えるように暑くなった

『教、授…身体が、だる…くて。』

「しかも飲み込んだか…」

教授が大声で

「今日の授業はこれにて終了とする!
鍋を片付けた者から退出しろ!」

言い終えると教授は私を横だきにし
歩き出した


暑い、身体がほてる…
私このまま死ぬのかな

『きょう、じゅ』

「Ms桜葉、貴様という奴は…」

『すみません…。』

暑くて意識がぼーっとする中
死ぬ直前にわかった彼への想いを
悔いのないように言おうと思った

『わたし、スネイプ教授のことが…好き、です』

教授の頬に手を伸ばしたが
届かず私は意識を失った
最後にみた教授の顔は驚いたような
困ったようなそんな顔だった















天井は真っ白ここは天国?
また戻ってきたのかな

起き上がればベッドの上にいたことがわかった

私をみたマダムポンフリーが
慌てて私を診察する

「気分はどう?」

『だいぶ良くなりました』

「そう。解毒剤が聞いたのね。
嗚呼そうだわ。スネイプ教授によくお礼を言いなさいね。」

解毒剤を作ってくれたのも彼だということ
さっきまで付きっきりでいてくれたことを
マダムポンフリーが教えてくれた

『私、スネイプ教授のところに…』

ベッドから出ようとすれば
すごい剣幕でダメだと言われてしまった

「今からスネイプ教授を呼んできます。
頼まれたのです。貴女が目を覚ましたら
教えてほしいと。
だからじっとしているんですよ?」

私に言い聞かせるように
いうとマダムはすたすたといってしまった

















(また迷惑、かけちゃった……)


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