君を何に変えようか
ハーマイオニーの元へ行くと
ラベンダーはすぐに謝ってくれた

私も謝ったら抱きしめられた
でもすごく仲直りできたのが嬉しかった

その夜はたくさんおしゃべりをしていたから
次の日に皆でお叱りを受けてしまった
でもそれくらい楽しいおしゃべりだった

この喧嘩で私達の仲が急速に深まったのは
言うまでもない













ある日の変身術の時間
相手とスプーンやフォークなどの食器を
人を動物に、食器を動物の遊び道具に
変身させる授業をしていた

「はい皆さん!今回はパートナーを見つけてから
授業を行います。誰とでも構いませんよ!
さぁ早く!」

マクゴナガル教授に急かされ皆ペアを作っていく
グリフィンドールの皆とはある程度仲良くなったが
まだまだ話したことのない人も多かった

「優季!僕と一緒にやってくれないかな?」
ハリーだった

『相手がいなくて困ってたの!
ハリー、やりましょう!』

ハリーに笑いかけ上機嫌で
彼と席についた

「ペアはつくりましたね?呪文はさっき教えた通りです。
動物と遊び道具を変身させ5分たったら
変身をといてください。
そうしたら交代です。
では皆さん始めて下さい!」


教授がパンと手を叩くと皆呪文を唱えはじめた

「じゃあ僕からやるね!」

『うん!お願いします』

ハリーが私に向けて呪文を言ったかと思えば
目線がだいぶ下になった

『ハリー、』

そう読んだはずが口から出たのは
がう、というトラの様なライオンの様な声だった

「わお、優季君すごく不思議だよ」

ほらと抱き抱えられて鏡を見れば
そこには子トラがいた

これ私!?
あ、でもやっぱり瞳はピンクだー
ハリーすごいなー
なんて感心していたら目の前に出てきた猫じゃらし
なんか体がむずむずすると思っていたのもつかの間
体は猫じゃらしを追っていた

『がぅ!うー…、にゃ!』

最終的にはトラも猫科ということで
にゃ、という声が出た
変身させたハリーは実に楽しそうだ

今は遊ぶのをやめて私の毛並みを堪能している

「優季の毛並みってすごくさらさらなんだね」

『うー、がるる…
(そんなこといいから早く直してよー)』

私の気持ちが伝わったのかハリーは
人の姿に戻してくれた

『つ、疲れた…』

「僕は楽しかったよ」

『今から私と同じ目に合わせてあげるわ』

「ちょ、優季、落ち着いて…ね?
呪文は正確に頼」

ハリーが言う前に私は魔法をかければ
彼は茶色と白の犬になった
ころんとした愛らしい子犬に
私はついこの子犬がハリーだということも忘れた

『やーん、可愛いわ!ここのぶちなんか
特に愛らしいわ!』

ぎゅっと苦しくない程度に抱きしめた
するとくーんと可愛いらしい鳴き声がする
お手はするかしらと思い言ってみた

『お手!』

子犬は何かしょぼくれたように
小さく私の手に手を乗せた
あぁ、なんて可愛いの!

道具もフリスビーに変え遊ぼうかと思っていたら
授業終了時刻だったので子犬をハリーに戻した

『あー楽しかった!』

「そうね!私は猫になったわ!」

『私はトラだったの!』

「お互い猫科なのね!」

とハーマイオニーとテンション上がり気味で
教室を出た後ろではぁ、とため息をつく
ロンとハリーがいたのには誰も気がつかなかった















(聞いてよハリー、ハーマイオニーは
僕をフェレットに変えたんだけど
可愛くないって言うんだ)
(僕はお手をさせられたよ…)
((ハーマイオニーひどいよ))
((でも優季の体柔らかかったなー…って僕は何を!!))


prev next

bkm
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -