夢は静かに波紋を起こす


食事を終え、ハーマイオニーに
寮までの行き方や合言葉など
寮生活を送る上で必要なことを
教えてもらった

昨日もマクゴナガル先生に
教えてもらったがなかなか
覚えていないものだと申し訳なく思った


「あっそうそう!さっきマクゴナガル先生に
優季を私と同室にしてもらったわ。」

『えっ!?いいの?そんなこと』

「嫌だったかしら…?」

『ううん!むしろうれしいけれど…』

「じゃあよかった。
一人分空いていたからちょうどよかったのよ。」

『起きるときから寝るときまで
よろしくお願いします。』

ぺこりとお辞儀をすると
しょうがないからお世話してあげますと
彼女らしい返答が返ってきた



部屋に荷物を運び込み終わりベッドに倒れ込むと
睡魔がどんどん襲ってきた

遠くからハーマイオニーが
私の名を呼び掛けていたが
諦めたのか声は聞こえなくなった
それと同時に私は意識を手放した















はあっ、はあっ、はあっ
苦しい。苦しい。

誰かが私を追ってくる
逃げても逃げても追ってきて
私を殺そうとする

とうとう捕まり首に手をかけられ
絞め殺される

いやっ!やめて…


『………いやっ!』

起き上がるとまだ月が高かった
満月を見ていたら涙が出てきた
恐かったし、なにかリアルな夢だった


頭を振り忘れるように自分に言い聞かす

『お風呂でもはいろ、』

ハーマイオニーを起こさないように
浴室に入り冷えた体に
熱い湯をかけもうあんな夢を見ないように祈った













(あの夢はなんだろう、でも何処かで。)


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bkm
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