▼澪ちゃんの10万打素敵画に恐れ多くも提出
男鹿古です





本日の朝食、ほのかのリクエストでメイプルシロップたっぷりのホットケーキとフルーツサラダ。

学校に着いてすぐ、神崎先輩が買いすぎたと言ってヨーグルッチをくれた。

2時間目の休み時間、アランドロンが娘のアンジェリカさんからウラド名物のタルトが届いたと言って、気前よく分けてくれた。
魔界のタルトだからちょっと気が引けたけど、アンジェリカさんからの贈り物だから思い切って食べた。
外国のお菓子みたいに甘かったけど案外美味しかった。

3時間目が終わると姫川先輩が取り巻きの女の子がくれたというクッキーをわけてくれた。
後で夏目さんから聞いたけど、この時姫川先輩は神崎先輩にこれが原因で浮気を疑われてたらしい。
だから俺たちに配ってたのか、と1人で納得した。

しかし、

「こうも甘い物が続くとさ、しょっぱい物が食いたくなるよな」

本日の昼食、急いでコンビニで適当に買った生クリームコロネとメロンパン。
さすがにここまで甘いとそろそろ胃がもたれそうだ。
横目でチラリと男鹿を見れば、本日も変わらずコロッケパンと焼きそばパン、ピザパンを頬張っている。
これはこれで胃もたれしそうな感じだが、口の中が甘い今の俺にとって、男鹿の昼食は羨ましく見えた。

「なあ男鹿、生クリームコロネと焼きそばパン交換しね?」
「しねぇ」
「ならピザパンと!」
「やらん」
「けち!」

ああ分かってたさ!
お前がそんな奴だって分かってたさ!
チクショー…後で購買行ってみようかな…。
俺はうなだれながらコロネを口に押し込んだ。
そのままコロネを野菜ジュースで流し込む。
せめてブラックコーヒーを買っておけばよかった。
今更ながら後悔。
俺がもそもそとコロネを咀嚼していると、男鹿がじーっと俺を見てくる。

「なんだよ」

ただでさえ甘い物続きでちょっと胃にきてるのに、ガンくれてくる男鹿。
あーなんだよもう!

「なんか今なら古市が甘い物で出来てる気がする」
「はぁ!?」

そりゃ女の子の喩えだろ!と言おうとして開けた俺の口に、男鹿が八重歯を見せて食らい付く。
至近距離に見える男鹿の顔に俺は熱が顔に集中するのがわかった。
男鹿は思ったより早く俺から離れ、ペロッと赤い舌で自分の口元を舐めるとにやりと笑った。

「めちゃくちゃ甘いぞ古市」
「ふ、ふざけんな馬鹿!」

そりゃ口の中だけだっうの!
俺は俺をいやらしい目付きで見てくる男鹿を牽制しつつジリジリと後退りする。
だが一度味をしめた男鹿がそう簡単に俺を見逃すはずもなく、俺に合わせてにじり寄ってきた。
そんな攻防戦を続けているうちに、気が付いたら俺は屋上の壁に追いやられていた。

「追い詰めたぞ古市」
「ちょっ、待とう男鹿!話し合おう!俺たち人間だぞ!唯一言葉を使える人間だぞ!」
「うまそうな獲物を目の前に話し合いなんてするわけねぇだろ?」

獲物って言ったよこいつ!
こいつが言うとカニバに聞こえんだけど!
確実に俺を食うつもりだ!

「ちょっ男鹿っ!?」
「もう待たんぞ」
「待っ…」

男鹿の唇が俺の首筋に埋められ、シャツの中に節榑だった手を入れられる。
俺はその感触にぎゅうっと目を閉じた。
しかしその時、いつもは開かない屋上の扉が開かれる。

「男鹿ぁ!姐さんがあんたにおはぎをくれてやるって…」
「べ、別にあんたのためじゃないし!余っただけだか…」
「「あ」」

あ、死んだ。と思った。







ハニービターな予感








澪ちゃん10万打おめでとうございました!
拙いものですが、企画に提出させてもらいます^^
お題に沿えてないのはいつものことなので諦めました←

それではこれからも応援してます!


ぺこ
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