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「ヨシュアのと入れて、3コ達成ね」
「え、今のも入れるの?」
「えー…アレただの相談事じゃ…」
「レフ。細かいこと言わない。素人以上の知識がなきゃ相談にだって乗れないんだから」
「それもそうか」
「いや、レフ…いい加減なとこエステルに似ないでよ?」
納得するレフに今後が心配になるヨシュア。
さくさく行きましょう、と張り切って次の相談者を探すエステルを追い、二人も店を後にした。
ギルド前でばったり会ったフライディに声をかけたが、まだ店も開けていないため頼まれ事はないとのこと。
その道を真っ直ぐ進めば、いつもの二人組の少年たちが元気に駆け回っていた。
「あ!エステル!ヨシュアにーちゃん、レフにーちゃん!」
「おはよう、おにいちゃんたち」
三人に気づいて声をあげたのはルック。
エステルに突っかかってくるルックを適当にあしらい、エステルはパットを抱き上げる。
「わ、何、おねえちゃん」
「はぅ〜可愛い!弟にほしいわ〜」
「はわわわ…!」
「ていうか二人とも、こんな朝早くから暇してるの?」
「暇じゃねえよ。マジ忙しいんだ俺たち」
「き、今日も「けんしゅう」なの?おねえちゃんたち」
早々に下ろしてやればパットは照れ笑いを浮かべて舌足らずに尋ねてきた。
その円らな瞳にきゅん!とか胸を鳴らすエステル。
それを見てルックが「ケッ」悪態をつく。
「ああ…悪影響だってば…」
「素直じゃないよね、男の子」
「エステル鈍いから…」
子供たちからの頼まれ事は特に無いようだったが、時計台のパンデュじいさんが何か困っているらしいとの情報を得た。
二人と別れ、三人は時計台を目指す。
「でもやっぱり、子供の扱いはエステルだなぁ」
「だね。よく懐かれてるし」
「ルックには嫌われてるけどねー…」
(いや、逆だって!)
二人の叫びが声になることはない。
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