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Sengoku BASARA
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す
手が滑った。
…というよりも。
「なっ、何で…?」
唇が滑りました。
「なんでとか言われてもな」
日曜の図書室。
誰かいるとすれば、黙々と勉強してるか、静かに寝たい生徒だけ。
勉強道具なんか放り出して、
少しカサついた君の唇に俺のを重ねた。
「さ、るとび君」
「佐助」
「…さすけ君」
「うん。名前で呼ばないともう一回するよ」
瞬きする 君の口は半開き。
おかしいね。
何で私にするのみたいな顔して。
君以外にする人、いるつもりないんだけど。
「だって、さると…あ。」
「はい。もう一回ね、さな」
何でキスしたかって?
そんなの。
君が好きだから、だよ。
…それじゃ出来ないでしょう。
早く、その目を閉じなさい。
**
いろいろ滑ってます、旦那(笑)
11'05/13 再録
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