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Sengoku BASARA
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き
僕とおんなじシャンプーの
僕とおんなじ髪のにおい
埋めた僕に、君がほほ笑む。
「さすけ」
その かすれた声も
小さな肩も
深く切り過ぎたその爪も
「さなの、全部が俺のものになればいいのに」
「何言ってるの。
私、気のせいじゃなければ
佐助って人の彼女なんだけど」
「そうだけど。さなの全部は俺のものじゃない」
「変なひと」
夜が終わる。
分からないと言う彼女がまた笑う。
幸せなこの時間が、
終わってしまうまでもう少し。
腕を目一杯伸ばして、
僕は君を抱きしめた。
**
佐助、大袈裟(笑)
11'05/13 再録
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