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Ｓengoku BASARA
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す

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「きらいきらいだいきらい」


すねたり
ないたり
おこったり


「さすけなんか、だいきらい」


ふたり、

背中合わせの
口喧嘩


「なんで何も言わないの」

君は僕を嫌いといったその口で
また 泣きそうな声で 繰り返す

「そんなこと言われても…だって俺様別に言うことないんだもん」





　
僕は今日、約束を破りました。
３時間遅刻しました。
君をずぶ濡れにしました。
遅れた理由はただの寝坊。

だってなかったんだもん。
いつものメールも着信も
だから　これは君のせい。

「今、私がなんて言ったか聞いてなかったの」

やっと着いた待ち合わせ場所で
君は、開口一番に言いました。

「あなたのそういうところがだいきらい」


だけど僕は言ってない。

「うん。さなは俺様のこと嫌いなんでしょ」

こんな激しい大雨の中、
傘もささずに待ってろなんて

「き、…きらいだよ」
　
僕は、君に言ってない。

「でも、ほんとは他に言いたいこと、あるんだもん」




雨が止んだ待ち合わせ場所で
きみは、ぼくに言いました。

わたしが嫌いと言ったなら

わたしが二度目のそれを、
言ってしまうその前に、

一度くらいは、抱きしめて
一度くらいは、キスをして
一度くらいは「だいすき」を

言ってくれたっていいじゃない





　
「なら初めからそう言えば」
「言ったらばかってゆうでしょう」
「言わないほうがバカだと思うけど」


ぼくらはふたり
ただ拗ねて　拗ねたふりをして


「嫌わないから、ちゃんと言ってよ、さな」



どうせ最後には、この愛に降参してしまうのだから。







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ばかっぷる

11'05/13 再録
　
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