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Sengoku BASARA

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部活の無い水曜日。
唯一 一緒の帰り道。

別れ道まであと三分。
冷えた指先が赤く染まった小さな手を、握りたいと思うのに。

「あ、氷柱!」

君は屋根から伸びる氷の柱を指して笑う。

「あの鋭い先端…刺せそうだよね」
「な、何怖いこと喋ってんのさ」
「あはは、嘘嘘」

氷柱なんて珍しいものじゃない。
そんなことより、さぁ。

寒い寒い帰り道。
ポケットで温めた手を。

「さな」
「ん?」

伸ばしたくて、伸ばせない。

「な、なんでもないっ」
「なんなのー?」

きっと今なら、素直になれたのに。
踏んだ枯れ葉の出す音に夢中な君が気づかない。

拗ねたまま早足で、道を急ぐ。
別れ道まで。あと二分。

「ちょっと佐助、待ってよ」

引き留めるためだけに、君は俺の手を握った。
その手は、想像以上に冷たい。

「わっ、ご、ごめん!あたし手 冷たいよねっ」
「…いいから」

そんなの、いいから。
遅いんだよ、バカ。

「俺の手は、さなとつなぐためにあるんだから」

強く強く、手を握る。
君の手が温まるように。



ばかじゃないの!
真っ赤な顔して君が叫ぶまで。







**
手をつなぐっていいよねという話

11'05/13 再録
 
12/30

  
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