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colorfulxcaracal

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こんなに巨大な蜘蛛を見たのも初めてだが、猿の顔をした蜘蛛は他に例があっただろうか。
何にしてもこの蜘蛛が他のクルーを次々に捕えたことはわかっている。
油断ならない相手だ。

「前方には俺。後方には鎧の戦士たちだ。これで一味は全滅だなぁ?」

流石に三人にも冷や汗が浮かぶ。
鎧を着たゾンビ兵たちは徐々に此方へ近づいてくる。

「アホ蜘蛛だかアホ猿だか知らねえが、島の入り口でサニー号を絡め取ったでっけえ蜘蛛の巣はおめえの仕業だなぁ?」
「あ…そっか、アレはコイツが…」

ロゼも、上陸する前にサニー号が蜘蛛の巣に引っかかって身動きが取れなくなったことを思い出した。

「端(はな)っから俺たちに狙いをつけて行動を監視してたってわけか」
「そうさ。俺たちの情報力を舐めるなよ。お前たちの行動など、ペローナ様のゴーストネットワークによって全て筒抜けだ」
「くそ、ルフィ返せよ!あとゾロと、サンジも!」

巨大蜘蛛はロゼの情報が入ってこなかったことに若干不満はあったが、今は目の前の奴らを捕獲することが先決だ。
毛を逆立てて威嚇しているロゼを鼻で笑ってやった。

「その大きな耳も情報力の一旦かしら。よく聞こえそうな耳ね」
「え?何?今なんて言ったの?」
「見せかけかよ!」

静かに闘志を燃やすロビンに、蜘蛛はやたらとボケた返答を寄越す。
フランキーがすかさず突っ込んだ。

そうこうしているうちに、渡り廊下はゾンビたちで溢れかえっていた。
鉄同士が触れる音と、ゾンビたちの足音がすぐそこまで近づいてくる。

「…フランキー」
「ああ、わかってる。状況は最悪。八方塞りとはこのことだ」
「どうする?強行突破?…それとも、」

長い尾を揺らしてロゼはフランキーを見上げた。
ゾンビたちが動く音に合わせて、ロゼの耳も「ぴく、」と過剰に反応する。

「まあ聞けよロゼ。早急な対策を要するが…へっ、俺に任せるか?」
「お好きにどうぞ。対応してみるわ」
「へっ、頼もしいじゃねえの」

掌の銃器を地面に向けたフランキーに、蜘蛛はキョトンとその行動を見守る。

「なんだぁ?」
「じゃあ、行くぞ」

何をする気なのか。
気づいた時には、もう遅い。

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