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colorfulxcaracal

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そもそもこんなはずではなかったのだ。
コック以外にも、この海賊団全員を捉えなければ、「あの方」に面目が立たない。

「仲間が消え去って心中ビビってんだろ!?ざまーみろ!」
「兎に角、勘で進むしか方法はないわね」
「おい、お前ら、本当はビビッて-」
「この子たちを脅して本当のことを喋るとも思えないわ」

華麗に無視しているロビンに「うわあ…」ロゼはルフィの顎を乗っけたまま引き攣った笑いを浮かべた。
本当、容赦ない。

「じゃあ、この豚案内に連れて行こう」

壁から下ろされ、視界的にも立場が下になった豚を見下ろしてゾロが提案する。

「えー!?」

いきなり自分に振られるとは思わなかった豚が必死で抵抗する。

「ひひひひひ」
「あ?」

また床で伏せたゾンビたちが笑い出したのを見て、ルフィがロゼごと彼らに向き直った。
今度は何だというのだろう。

「行け行け…」
「こっこら、お前ら…!」

見捨てる気か、豚がアワアワしながら抗議する。

「行って我々のご主人様の恐ろしさを知るがいい…」

ケタケタ笑い出すゾンビたち。
ルフィの拳が勢いよく振り下ろされる。
その拳は家具の残骸を粉々に破壊した。

「ゴチャゴチャうるせえな。じゃあそのモリアってバカに伝えとけ。俺の仲間の身に何か起きたら、お前をこの島ごと吹き飛ばしてやるってな」

怯える彼らにそう言い放ち、ルフィは小指を鼻に突っ込んで鼻をほじりだす。

「第一サンジは放っといても死にゃぁしねえんだ。ほら、行くぞ」
「うわああああ本当に連れて行く気かァ!何とか言えよぉ!」

ルフィに続いてゾロ、ロビン、ロゼが階段へ足をかける。
最期に続いたフランキーに担がれ、豚と共に一行は階段の向こうへと消えていく。

「つうかルフィ、それちゃんと手洗えよな。じゃなきゃせめてティッシュで拭けよ」
「あー?なんで」
「なんでじゃねえよ、その手で俺を触んな!汚い!」
「いーじゃねえか、俺たちの仲じゃん」
「俺はお前の鼻くそと仲間になった覚えはないッ」 
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