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colorfulxcaracal

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「倒してほしい男がいるんじゃ。倒してくれれば礼はいくらでもする!」

ゾンビではなく、今度こそ大怪我した年寄りがルフィ達の前に現れたのは、一行がゾンビ集団を難なく撃退し、墓地に逆さで埋めた後のことであった。
この男を含め、あのガイコツ・ブルックと同じく影を奪われた人間はこの島の中に大勢いるらしい。
彼らの影を奪ったのはゲッコー・モリア。
ロビンが言うには、王下七武海の一人らしい。

涙ながらに苦境を騙る老人に、ルフィは必ずモリアを倒すことを約束し、仲間を引きつれて屋敷へと向かったのだが…


「どうした?ロゼ」
「え…?」
「そういえば大人しいわね、さっきから」

黙りこくったロゼに、ゾロが問いかける。
後ろでロビンも首を傾げた。

「腐臭が強くなった…」
「ふしゅー?」

振り返ったサンジも首を捻って聞き返す。

「気のせいならいいけど。そこら中やばいにおいがするんだ。みんな気を付けt」
「ごめんくださーい。おじゃましまーす」
「いや、早ぇよ。つーか聞けよ今大事な話してんだよ船長」

いきなり屋敷に入ろうとしているルフィに、サンジが突っ込む。

「こういうの不法侵入っていうんじゃ…」
「刑法130条ね。確か住居侵入罪は3年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金が課せられるはずだわ」
「平然とボケるなよロビン」

サンジの意見は最もだと不安げに呟くロゼにロビンが追い打ちをかけた。
ゾロの顔が引きつる。
フランキーは海パンの上から尻を掻きながら素直に「ふーん」と頷く。

「ロビンちゃん…博学だぜ」
「因みにウィキペ●ィア調べよ」
「便利な世の中になったもんだよなー」

相槌を打ちながらも、罪に変わりはないわけで。
このまま勝手に入っていいものか。いや、いいわけがない。
どうしても不安というか罪悪感に駆られる。

「ふふ、大丈夫。ロゼならごめん部屋間違えちゃった☆で許してもらえるわよ」
「いやおかしいからそれ絶対」

「なんだよもう、別にいいじゃねえか」

一番前では面倒くさそうにルフィが口を尖らせている。

「まぁ気にすんなよ。賞金首な時点ですでに犯罪者だぜ、俺ら」
「あ、それもそうか」

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