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colorfulxcaracal

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「おい!ここで弁当食おう」

死臭の酷さに眩暈が起きそうだ。
鼻が利きすぎるロゼの目に生理的な涙が浮かぶ。

「こ、ここで?」
「うん。ここで」
「お前最強だな」
「そうか?」

最初にこの島に入ってすぐ気づいてはいたが、ゴーストアイランドというだけあって幽霊も見てしまったし、今更これ以上怖がることもない。
ただ異臭はキツイものがあった。
この墓場全体に漂う悪臭が鼻をついて、離れない。

「つーか、どうしたロゼ、鼻なんかつまんで」
「あー、死体のにおいがプンプンするから…」
「そうか?まぁお前犬だもんな。鼻いいもんな」
「ああ…猫ね。猫」

こんな霧の中、それも墓場でピクニック気分を味わえる船長に敬服。
流石に海賊王を目標にしているだけあって、考え方が並ではないとロゼは改めてルフィの底知れなさに唸らざるを得ない。

「まぁ何だっていいじゃん。飯食おう!」
「バーカ。こんなとこで食ったら飯がまずくなる!」
「いいや!ここで食う!飯がまずくなったことなんて一度もねえ」
「って、そりゃお前はだけだろ。それに急いでんだ、俺たちは」

「ルフィ、余裕だなー。かっけえ」
「だろだろ?ふふん、もっと褒めていいんだぞ」
「あー…じゃあもう褒めない」
「ふはっ 何でだよっ」

サンジの意見は尤もだが敵が何かもわからないし、仲間の居場所もこの広い島のどこかという曖昧なことしかわかっていない状況だ。
焦ったところでどうにもならない。
ならばあれこれ考えるよりも落ち着いた方がいいのだろう。
この馬鹿(船長)がそこまで考えているかどうかは別として、結果的には同じなのだから。

「いや、アレ素直に感激しちゃってるよ」
「ったく…しょうがねえなあの新入りはよー。見習うならもっとスーパーな奴をだな…」
「アイツ、チョッパーみてえだよな。ルフィ見る目に妙なフィルターかかってる」
「子供レベルか。まぁナリはガキだが」
「苦労すんな、お互い」
「はー…まぁ見守るしかねえよ」

目的を忘れていることにツッコミはないのだろうか。
ゾロとフランキーの声はすでにフィルターがかかったロゼのもとに届くことはない。

その時だった。
墓のほうから、何かの唸り声を聞いたのは。

「ぅうううう」
「ん?」
「おおおおお」

見れば土の中から腐りかけた老人が這い出てきたところだった。
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