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colorfulxcaracal

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サンジの言葉にイラッときたゾロがまたホゲェ呼ばわりしたのはそれから0.2秒も立たないうちだった。
大人げない子供の喧嘩はいつものことだ。

誰も相手にせず、ほかの仲間たちを探すべく歩き出したのだった。




* * *




スリラーバークへ上陸したルフィたちが最初に見たものは、ケルベロスによく似た犬だった。
継ぎはぎだらけの体に、3つの頭。
初めは5人に怯えていたケルベロスだったが、開き直り襲いかかろうとしてくる。
それでもルフィは手なずけようと手を差し伸べたのだが、噛みつかれたことでブチ切れ、結局ぶん殴る結果になった。

「それにしてもひどい傷ね。生きているのが不思議だわ」
「その前に一匹キツネが混ざってる時点ですでに生き物としてどうかと思うがな」
「入ってきてすぐこんなおもろいのが出てくんだから、この島楽しみだな」
「あんまり乗り心地はよくないけど。…それより、ゼゼたち大丈夫かなぁ」
「大丈夫だろ。頼りがないのは元気な知らせだ」
「いや、そういうのとはちょっと違うんだけど船長」

ご機嫌宜しくケルベロスに乗り、白い歯を見せているのはルフィ。
その後ろでロゼも溜息交じりにルフィの背に寄り掛かる。
友の安否が気がかりでならないのだが、こうも能天気に返されると溜息しか出てこない。

「元気ないわね、ケルベロスさん」
「ま、敗者に妙な同情はしねえこった。プライドに触る」

森を出た後も更にまた森。
妙な造りの島だと思いながらも、ゲートをくぐる。

「オッサンの木とユニコーンが一杯やってる…!」

森へ入って暫く経った頃だった。
普通の人間からしたら、飛び上がって逃げ出すだろう光景に「食いついた」ルフィがフランキーと共謀してその生き物を捕獲にかかる。
本来襲いかかってくるはずの相手が逆に追われている状況に、犬の上で唖然とするロゼ。

「っしゃあ、捕まえた!」
「ひぃい見逃してくれ…!」

怯える二つの生き物を前に、ルフィが目を輝かせて放った言葉は、やはり。

「お前ら、俺と一緒に海賊やらねえか」

…だった。


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