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colorfulxcaracal

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ロビンがハナハナの能力で二人の口を塞いで黙らせる。
サンジは兎も角、ルフィに悲しいとまで言われてはこれ以上何も言えない。
それでも「大袈裟な」ロゼは盛大に溜息をついた。

「ロビンちゃんっ…放してくれ…っルフィには事実上譲る結果になっちまったがクソ剣士だけは我慢できねえんだ。これ以上マリモが調子こくまえに、俺はっ…」
「剣士さんの説得が先ね。それにここでロゼへのフラグが急上昇すればCP変更のいい伏線になるじゃない」
「な、何怖い話してんだよロビンちゃん…ここコックさん中心サイトじゃないの」
「それも間違っているわ、ここは船長中心であって、」
「え!?マジ、俺そんなん聞いてねえんだけど」
「マジよ」

フラグだのカップリングだの会話の内容はいまいち理解できないが平然とサンジとルフィを拘束するロビンに「すげー」と感嘆の声を漏らすロゼ。
自分ではこうはいかないだろう。
スピードと跳躍力ぐらいしか、ここのどのクルーにも勝てないのだから。

「まぁ確かにそうだな、あいつ説得すんのが先だよな。なぁ行こうぜゾロー、弁当分けてやっからよー」

ロビンの能力から無理にもがくのをやめ、もがもが言うルフィ。
弁当という言葉に釣られたわけではないが、彼の口からそこまできけるのは自分が信頼されている証でもある。

「……しょうがねえな、ったく」
「え?」
「お」

ゾロが船を飛び降りる。
綺麗に着地した剣士は、眉間に皺を寄せながらもルフィとロゼの後ろに続いた。

「ホントに効いたよ」

まさか弁当に釣られたわけじゃねえよな?
ロゼは ちらりと相手を窺う。
ゾロは相変わらず無愛想に頭をガシガシ掻いていた。

「ん?どうした、ゾロ。変な顔して」
「別にしてねえよ」
「そう?あんまり表情変わってねえと思うんだけど」
「ほれ見ろ。ロゼだってそう言って‐」
「そうね、若干顔が赤いわね」
「あ?んだとコr」
「うわーきもー。マリモきもー。略してキモー」
「うるせえホゲェ」
「ほげー言うなキモー!」

先ほど、船の上で何者かに攻撃されて為す術もなく甲板に叩きつけられたときの奇声をあだ名にされたのが癪にさわっているらしい。

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