TOP
colorfulxcaracal

page list
_______4

「やだ!助けて!噛まれるッ」
「ナミ!」

なおも襲い掛かってくる奴らをボコボコにして、なんとか目前の敵は一通り伸した。
安心するも、ここには墓場の数だけゾンビがいる。

今度はナミがゾンビに捕まり噛まれそうになっていた。

「ゾンビの弱点は………必殺・火炎星っ」
「ぎゃー!火だー!」

一気にナミから離れたゾンビたち。
ウソップが読んだ本の通り、火が怖いのは本当だったようだ。
不死身となった体でも灰になれば死ぬらしい。
死者が死ぬという表現もおかしいが。

「そーぞうを絶するほど効いたー…」
「にゃー!」

攻撃が思った以上に効いたことに本人が一番驚いている。
ゾンビたちがナミから離れたことで退路ができた。
ゼゼは背の両翼を広げると。ナミの服を咥えて立ち上がらせようとぐいぐい引っ張り始める。

「てめー!」
「あっぶねえな畜生ー!」
「燃えたらどうすんだこの野郎!」
「この腐れ外道ー!」

「今のでゾンビたちがキレたぞ、いそげーナミ!」
「いいい今のうちに逃げるぞ!」
「う、うん!」

燃やされそうになったことでゾンビたちはブチ切れている。
その場を打開した一同はウソップはゼゼを、チョッパーはナミを担ぎあげて走った。

ここまで来たら屋敷に逃げ込んだ方が近い。
ウソップの言葉に皆頷き、走り続けた。
苦肉の選択だが、四の五の言っている余裕はない。
なんとかゾンビから逃れたナミたちは屋敷で避難させてもらうことにし、その門を叩くのだった…




* * *




「だーめだなぁ。蹴り飛ばそうが叩こうが、どうにもならねえな、この巨大蜘蛛の巣は」
「ふん。気に入らねえ」
「じっとしてても仕方ねえ。兎に角ナミさんを探すのが先だ。行くぞ」

ロゼ・ロビンも含め、ゾロ以外の仲間たちが船から降りる。
勿論ナミたちを探すためなのだが。

「おーい、ゾロー、ゾロってばよーう」

一人だけ船から下りようとせず渋るゾロに、下からルフィが呼びかけた。
船長からの召集がかかったにも関わらず、相手は腕を組んだまま動かない。

23/46

  
しおり

TOP

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -