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colorfulxcaracal

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「てめえ!ナミさんの身を心配をしやがれ!」
「お前こそ、あと2人と猫の心配をしやがれ」

サンジのわかりやすい性格に静かに突っ込むのはフランキー。
ロゼが小さくため息をつく。
幽霊が怖いわけではないが、海も島も、薄気味悪い。
ルフィには悪いがあまり長いしたくはないのだが。

「ぐるるるる…」

ぴくん。微かに聞こえた動物の唸り声に、ロゼの耳が動く。
ロゼは辺りを警戒して視線を動かした。

がしゃん、
誰も触っていないのに、錨が勝手に動き出す。
考え込む時間はなかった。このままでは船がバランスを失う。
次々におかしな現象が起こり始めて漸く、いよいよ一同は「甲板に、自分たち以外に何かがいる」と気づき始めた。

「ロゼ、どうした?何か感じたか」
「さっきから…獣のにおいがする」

呟いたゾロにロゼが頷く。

「何だ?」
「ええ。私もさっき猛獣の唸り声を聞いたような…」
「猛獣?」

聞き返すフランキーにロゼも敵の正体も居場所もわからないことには手が出せない。

「俺たちを船から出さねえ気か?」
「目的が見えねえな。殺す気ならいくらでも攻撃できるはずだ」

流石のゾロたちも警戒態勢に入った。
辺りを見渡し、敵の動向を窺う。

「ああ…!?」
「どうしたんだロビンちゃん!」
「うぉ!?何だっ」
「ロゼ?」

生暖かいものが体を這う。
ロビンとロゼの体を、何かが拘束していた。

「何かが…つかまって…」
「…っ放せ、気持ち悪い…!」

「おのれ好き勝手やりがって!」

ブチ切れたサンジが二人を助けに走り寄る。
が、すぐに足を挫き、床にすっ転んでしまった。
見えない敵相手に気の毒だが、先ほどのと合わせ、実に恰好悪い。
 
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