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colorfulxcaracal
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「ヨホホホホホ!ハイどーも皆さん御機嫌よう」
「ふざけんな!」
「何だコイツ!」
「おやおやっ手厳しーっ!」
サニー号に戻ってきた4人+1。
嬉しそうに燥ぐルフィのつれてきたガイコツ男は勿論歓迎…されるはずがなかった。
そう易々と目の前の非現実を受け入れられる人間などいない。
この船の船長以外には。
「おや美しいお嬢さん。パンツ見せてもらってよろしいですか」
「やめんかセクハラガイコツっ!」
目ざとく(目などないが)ロビンを見つけ、爆弾発言をかます男の顔面目がけてナミが靴をぶん投げた。
「面白い生物ね。何者なの?」
「さあ。本人曰く うんこは出るらしいよ」
「面白い情報ね」
「どうでもいいわよっそんなこと!」
ナミはロビンを背に、ガイコツに睨みをきかせる。
また何かセクハラをしようものなら今度こそ追い出してやると言わんばかりに。
「あいつ俺のパンツも見たがってたけど」
「あら、節操ないのね」
「たぶん、女の子だって見間違えたのよ。今日ロゼあたしがあげたシャツ着てるし」
「あーそれか、そのせいか」
短めのシャツだから、と最初の頃にナミからもらった橙色のシャツ。
白地にみかんの絵が書いてあるそれは、彼女のお気に入りらしい。
誰かに物をもらうということが久しぶりで、なんだか嬉しかったのを覚えている。
伸びる素材で出来ていて動きやすいのもあり、結構頻繁に着ていたのだが。
「なーごう」
ガイコツを警戒してロゼの周りをパタパタ飛んでいたゼゼが裾を咥え、くいくい引っ張ってくる。
「こらゼゼ。伸びるから」
「にゃ……ごろごろごろ…」
大人しく肩に舞い降り、髪にすり寄るゼゼ。
心地よさそうに喉を鳴らす猫を撫でるロゼを眺めていたロビンが、不意にいいことを思いついたように口を開いた。
「どうせならいっそスカートはいたらいいんじゃないかしら」
「いっかい穿かせたことあんのよねーロビン」
「そうね。可愛かったのに、みんなに笑われるって嫌がるからあの時は許してあげたけれど…」
「うっ」
悪だくみを思いついたお姉様x2の目が怪しく光る。
「ふふふふ」二人の笑顔が怖い。
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