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「まず、お前は骨だけなのに何故生きてて喋れるのか、お前はいったい何者なのか、何故ここにいるのか、この船で何があったのか、この海ではどんなことが起きるんだ!全部答えろ!」
「待て」

ずい、人差し指を突き出して疑問点を摘出していくサンジに、ルフィの制止の声がかかった。

「え?」
「そんなことより…」

出鼻を挫かれたサンジが聞き返すのも聞き流し、ルフィがガイコツの方へ歩み寄る。

「お前、俺の仲間になれ!」
「「っい!?」」

ルフィの言葉に、ナミとサンジが「ちょっと待て!」と言いかける。
つうか「そんなこと」じゃねえだろ、何よりも大事なことだろう!
二人の叫びは面白ければそれでいいこのアホ船長に届くことはない。

「いいですよ」

ガイコツが紅茶を啜りながら即答した。
…というより、一体どこから出したのだろうか、その紅茶は。

「「ぅおおおおおい」」

ガイコツが頷いたのを見て、大口をあけて驚くサンジ。
また泣きそうになるナミ。

「仲間…にすんの?ガイコツを?」
「おう!ダメか?」

唖然としてうまく言葉にならないロゼ。
「いい顔」で笑う船長。

「いや…ダメっつうか何つうかコメントに困るんだけど…ゾロに怒られるんじゃねえのか?」
「なんで?」
「さっき思いっきり「暴走すんな」っつってたし」
「そうか?」

いいから言っちゃってよロゼ!
お前の言うことなら多少きくかもしんねえ…頼む!
その後ろで、ナミとサンジが神頼みならぬロゼ頼みをするように両手を組み合って見守っていたのだが。

「…まぁ、なんでもいいけど。楽しければ」
「だろー?」

すっかりその気で仁王立ちしているルフィに、頼みの綱のロゼも別に止めるつもりなどないらしい。
ロゼの言うことなら、なんだかんだで聞き入れるのに頼りにならない。

二人は驚愕のあまり「ちょっと待て!」の一言が出ないでいた。



next..002

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結局また連載開始しました。
主人公が仲間になって、1か月程経ったくらいを考えてます。
ブルックを出したかったので、スリラーバーク編からのスタートです。

因みに、短編(short)について。
colorfulxcaracalではブルックが仲間になった後の話、caramelxcaracalではブルックが仲間になる前の話ということで書いていきますので、ご了承ください。
 
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