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colorfulxcaracal

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「な、舐めときゃ治る。こんなの」

流石にそんなことで簡単に怪我が治るわけではないが。

「でもデコだぞ、自分じゃ舐められねえだろ」

起き上がるロゼの手を掴んだまま、ルフィが考え込む。

「物の例えだよ」

本気で舐めるわけないだろ、ガキじゃあるまいし。
大体、脳に近い場所をぶつけてタンコブが出来ない方が怖いんだから。

これは別に大した怪我じゃない。
そっとしておけばそのうち腫れも引くだろう。

起き上がろうとした体は、ルフィの手によって阻まれる。
ぐん、伸びた腕に「何だ」と首を傾げた。

「何、ちょっとルフィ、もう大丈夫だから手放してくんない?」

神妙な面持で何やら考え込んでいるルフィを覗き込む。
次の瞬間、船長は突拍子もないことを言い出した。

「よし、俺が舐めてやる」
「は……?」

舐めるって、どこを。
ていうか何を。
いや、わかってはいるが、余りにも非常識なことを提案されたものだから頭が回らない。
何だって、どこを舐めるって……ええ、額のコブを。

「な!?馬鹿、やめ…っ…っあ…」
「うわ。髪さらっさらだなぁお前…」

体は呆気なく引き寄せられた。
ルフィの吐息が額にかかる。
びくりと肩を揺らすロゼに構わず、ルフィは患部に舌を這わせた。
少し塩辛い。

「き、っ気持ち悪!んなとこ、舐めてんじゃ…ねえ、っつうの!」
「だって治んだろ?」
「治るかァ!アホっ」

軽く唇が触れた箇所も熱を持って、余計治りが悪くなった気がする。
これ以上されてはたまらないとロゼは無我夢中でルフィの腕から逃れようと暴れまくる。

「はい、そこのホモ×2、新しく連載始まって早々二人の世界に入んないでくれる?」
 
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