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っ
「君たちいつまで群れてるの。かみ殺すよ」
「っす、すいません!ヒバリさん!」
「いい今すぐ退散しますッ」
数人の草食動物が授業をサボって群れているのが目に付いて、一言。
別に授業をサボって成績が落ちたからって僕の知ったことじゃない。
校舎内が静かであれば、僕はそれでいい。
「ミドリ君の様子、どう?ツナ君」
「それが…家行ってみたんだけど、ろくにおかゆも食べてないみたいでさ」
「そんなに悪いんだ…」
チャイムが鳴り、昼休み。
昼食を食べに屋上に来た草食動物たちの会話が嫌でも耳に入る。
聞く気も無いのに…入ってきてしまう。
ああ、不愉快だ。本当に。
「アイツんち、確か共働きだよな。家に誰もいねえらしいし…大丈夫なのか」
山本武。
最近ミドリと話すようになった身でそんなことまで知っているんだ。
…気にくわない。
「うん…それで、うちの母さんが心配してイーピンに中国漢方の料理聞いたりしてるんだけどさ」
沢田綱吉。
…草食動物。
「えっと…漢方っていうと、クコの実…生姜とか?」
笹川京子。
…草食動物。
「ああ、確かに生姜は風邪にいいって聞くよな」
山本武。
…気にくわない。
「コンゴウの奴…10代目のみならずお母様にまで心配かけやがって」
獄寺隼人。
…爆弾、煩いし。
校舎を壊しやすい男。
風紀を乱す最重要人物。
「ご、獄寺君…」
会話が次第に小さくなっていく。
屋上にはもう誰もいない。
やっと静かになった。
今日もいい天気だ。
それで、風邪に何がきくって?
クコの実に、生姜?
あとは…リンゴと、のど飴と。
「……」
何、買い物する計画立てているんだ僕は。
ああ、不愉快だ。
そもそも、君が風邪なんか引くのが悪いんだよ、ミドリ。
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書いててかなりの大爆笑。
デレっていうか、ある意味ご乱心ヒバリ様。
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