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ら
「本当に、不愉快だ」
あの群れの中。
押し倒された君に。
笑ってた君に腹が立つ。
あんなの冗談だよ、なんて
わからないじゃない。
それとも試してるの。
いい度胸じゃない。
「ヒバリ、俺別に誰でもいいわけじゃないよ?」
「なら選べるの」
僕も、そんなに我慢する気無いんだけど。
「だって、ここにいるのは俺の意思だ」
「そう」
押し倒したシーツの上。
震える肩に理性を取り戻す。
まだ、怖いんじゃないか。
強がって、そうやって…
まだ、…「まだ」なんだ、ね。
「選んだのは俺だけど。でもそう簡単にお前に掘られる気は、無い」
「言うようになったね。草食動物のくせに」
想像もできないね。
君が僕を押し倒すなんて、3世紀早いんだよ、ミドリ。
「キスでもしてみる?」
「…なら、ミドリからでしょ。いつも僕からしてるんだから」
「う…」
君をその気にさせるのも、楽じゃない。
僕は他のものが触れるのが不愉快なだけ。
だから こんな感情、邪魔なだけ。
**
11'05/12再録
意地っ張り雲雀
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