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Fee des neiges
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「オムコ行けなくなるんで、それだけは勘弁してください」
「いいじゃん。お前は俺がもらうんだから」
「バーカ。…さっさと目閉じろ」
こくん。頷く(ふり)グレイの首に腕をかけて、窓のほうを向き軽く触れる。
「…そんだけ？」
「ちっ、何が楽しいんだよ男とチュウして」
「もう一回」
「はー…わかったよ」
二度目もすぐに放したからか、相手はやけに不満そうな顔で抗議してきた。
「もう一回、もっと長く」
「バカ、2回してやっただろ、もうしな‥」
気づいたときは、遅かった。
「うっわ、今見た？グレイにシュエがキスしてた」
「うわーうわーホモ！」
「まー、世も末」
「え、ちょっと、なんか俺どきどきしてきた」
「Youもか？」
「Meもさ！」
ギャアア！ショックで騒ぎだすナツ、ふざけ合う数人、残りは喧嘩していたことも忘れてぽかんとこちらを見ているだけだ。
「‥歯、食いしばれテメェら」
「照れんな照れんな」
唸る俺に、グレイが腰を撫でてくる。
いやらしい手つきにイラッときて、べしんとたたき落としてやったが相手はこたえていないようだ。
「なぁシュエもう一回！次俺ちゃんと目瞑るか、らッげふ！」
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