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Fee des neiges
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「いやお前のほうが、」
「ロキかお前は」
「本心なのに」
それにしても今日は何か変だ。
コートをかけてやるにしても、いつもならまどろっこしいとふんだくるのに、今日は随分大人しくしている。
グレイは首を捻ってシュエを覗き込んだ。
「何だよ」
「いや。ほら、腕通せよ」
むすっと下唇を突き出したシュエに、グレイが真似して変顔を返してやりながらコートを着せた。
サイズが合わないそれに、ふっと笑みがこぼれた。
華奢ではないけれど、シュエには大きいようだ。
「今度は何ですか、我が儘王子様」
歩き出してからも相手がまだむくれているようだったから、機嫌を直すよう優しく促した。
シュエが俯いた顔を上げる。
それからボソッと呟いた。
「お前ごと、来ればいいじゃん…」
「!!おま……襲うぞ」
つまり、抱き締めろってことですか。
勝手にそう思ってろ。ばーか
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11'04/06
イチャイチャ…
してるんです
英語は文法とか滅茶苦茶なのできにしないでください;;
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