三年生の先輩達が卒業してからもう半年くらい…?
海常バスケ部も新しいメンバーになって、今年もインターハイ出場を決めた。

去年の結果はベスト8。
相手は青峰っちのいる桐皇だった。
苦戦を強いられ、ようやく第3Qでオレは青峰っちの模倣を完成させたけど…オレの目線のフェイクが通用しなくて、ここぞと言う場面で点を入れることができなかった。

それが唯一の敗因。
けど残り時間を捨てることなく、オレは全力を出し切った。

それを教えてくれたのは、先輩と黒子っち。
きっときっかけは黒子っちに負けたときからだ。
だけど、黒子っちはもういない…オレ達に隠してたみたいだけど、病気だったんだって。



そうやって思い出すと、胸が締め付けられるように苦しくなって悲しくなってくる。
けどね、オレは黒子っちと約束があるんスよ。

黒子っちはオレに笑ってて、って言った…そうすると黒子っちは元気になるんだった。
だからオレが泣くわけにもいかないんス。
今やるべきことは、試合に勝つこと…だけど帝光のときと違う考えだ。
チーム全員の力で勝たなきゃイミがないって、黒子っちに教わったんスから!



120911



title:infinity


[prevnext]

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -