ウインターカップを誠凛高校が優勝を飾ってから、数ヶ月が過ぎた。 現在は三月、まだ冬の寒さの名残はあるものの、確実に春へ向けて木々は花を咲かせる準備にかかる頃合いだった。 学校は春期休暇に入っている。 冬に行われたウインターカップによって、黒子に本当のバスケを思い出されたキセキ達は、場所は違えどそれぞれ練習に励んでいた。 帝光時代、急に自分達の前から姿を消した少年によって、再びキセキ達に笑顔が戻った。 そんな中、キセキ達の元へ一通のメールが届いた。 その正体は、まさに自分達の進むべき道を正してくれた、大切な友である黒子からだった。 『これからボクが書いていることを、落ち着いて読んでください。』 絵文字のない、いつもの素っ気ないようなメールだった。 しかしその文をスクロールした先に書かれていたことは、目を疑うようなことが記されていることをまだキセキ達は知らない。 120807 title:infinity [prev|next] ← |