003


「プレゼントは、お前がいい」

 ほぼ冗談、でも、少しばかり、真剣な口調でそう言ったキッドに、キラーはこう返した。

「なら、お前は何をくれるんだ?」

 愉しげに、かつ探るように発せられたキラーの言葉に、キッドは答えた。

「普段以上の愛情でよけりゃア、それで」

 キッドの言葉に、キラーは顔を綻ばせて言った。

「十分だ」

 普段に比べて、だいぶ楽しそうなキラーを、キッドが抱きしめようとすると、キラーがそれを制して言った。

「来週まで、お預けだ」

 おれはクリスマスプレゼントだからな、と言ったキラーの頭を、キッドは少し荒く、クシャクシャと撫でた。

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