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 翌朝、ドレークは各部屋を回り、午後にはこの島を出られるからそれまで待つように、と指示した。

 ドレークは、各部屋の生徒への指示を終えると、塔を出て、船着き場付近に向かった。

「さて……どうやら全員来たみたいだな」

 全員が、ドレークを振り返り、驚いた顔をした。

「では、これから、乗船許可証を配る。だが……」

 ドレークが取り出したのは、五枚の乗船券だった。

「これしか残っていないんだ……だから、こちらから選ぼうと思う」

 そう言うと、ドレークは五人の生徒を指名した。

「指名したのは、殺人数、そしてその状況を加味して、こちらで選んだ生徒だ……異論は認めない」

 ドレークは、控えていた男達に指令を出し、残った七人を捕らえさせた。

「さて、残念だが、君達は脱落だ。そして……」

 ドレークは、五人に乗船券を渡した。

「おめでとう。君達は、出発まで塔の中で待っていなさい」

 五人を塔の中にある部屋へ案内した後、ドレークは放送室へ向かった。

 放送室に着くと、ドレークは昨日とは違う場所へ連絡を取った。

「もしもし……合格者が揃ったから、午後までに来てくれ」
『はい』

 相手が返事をした後、とくにやり取りもしないまま、電話を切った。

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