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「ロー……」
「なんだ、キラー屋」
「……この企画の目的は、何だろう」

 キラー屋の質問に、おれは答えなかった。

 なぜなら、確信がないから。

 ただ、このゲームは、あの教師なりの試験だと思う。

 必ず誰かが死ぬように仕向けたのは、殺させるため。
 平和的なクリアルールを作ったのは、生かすため。

 でも、どのみち、目的は同じ。

 生き残るため、殺すし、探す。


 つまり、不良の中で、生存競争すら勝ち抜けない人間をふるい落とすため、この試験は行われているのだろう。

「それより、明日のことを考えよう」
「ん……そうだな」

 コードの番号がある場所を特定し、一昨日からキラー屋と巡った結果、一枚だけ入手出来た。
 他の番号を見つけられなかったことから、誰かが探しているのは明確だ。

「そうだ、明日はこの番号を見つけた場所に行こう」
「……ああ、そういうことか」

 さすがキラー屋、おれの考えを即座に理解してくれた。

「そこに行けば、他に集めているヤツが来て、番号が揃う……という事だよな?」
「ああ」

 誰かは分からないが、敵に回ることは無いはずだ。

「おれらは、生かしてもらえるかな……」
「さあ……おれにはわからないな」

 この状況での殺人が、あの教師にどう判断されるのか。

 多分、それがおれとキラー屋の命運を分ける鍵だ。

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