009


「あと一つ……か」

 あと一つで、コードが全て揃う……はずだ。
 これは昨晩、塔まで行って、コードの桁数を確認したから間違いない。

『本日のお知らせです……』

 放送の内容は、今日の死亡者だけだった。

「……明日、見つけたら行くのか?」

 サンジの質問に、おれは頷いた。

「今のところ、全員死相は見えないからな」
「判断基準そこかよ……まあ良いけど」

 ボニーは飽きれたように言った後、今まで集めた数字カードを見た。

「1、6、6、7、2、9……これ順番は?」
「……裏だ」

 そう言って、おれはカードを裏返した。

「1、3、5、2、6、7……ああ、なるほどな」
「裏に書いてある番号の順番に並べれば、良いのだと思う」

『176?629』

「あとは、7と6の間の数字が分かればいい」
「ふーん……でも、もう行けるんじゃないのか?」
「ああ、一応はな」

 確かに、二人以上いれば、0から9までの数字を順番に当てはめていくことができる。

 だが、その方法は、ある意味ズルだから、クリア認定をされない可能性がある。

「だから、全部揃えよう」
「ん……分かった」

 ボニーは、納得したように頷いた。


 開始から数日。
 もう何人も死んでいる。

 残りは多分、十数人。

 早く、終わらせなければ。

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