006


 とりあえず、作戦を立てよう。
 そう言いだしたのは、つい先ほどルフィ達と合流したホーキンスだった。

「やっぱり作戦いるかー?」
「ああ、作戦を決めなければ、死亡率があがる……とでている」

 ホーキンスが、カードをしまいながら言った。

 ――彼は、かなり確かな占いの腕を持っている。

 だが、彼がここに送られた理由も、そこにあった。

「しかし……サボり過ぎでこんなとこ送られるってのも、災難だな」
「ああ……だが、おれが休んだ日は、大抵事件起こった……と聴いている」

 事件。

 例えば、ウルージ先生とキラーがなぜか喧嘩をして、校舎がこわれ、怪我人がでたり……。
 体育教師が休みだった日に、代わりに教頭のガープが指導にあたり、遭難者がでたり……。

 確かに、嫌な事件があった。

「今回も、学校にはいかなかった……だが、わざわざ家までくるとは」
「なるほどな……」
「へー……まあいいや、で、作戦って、どうすんだ?」

 ルフィが、ホーキンスに訊くと、彼はこう答えた。

「まず、相手が言うには……塔の中には何人かの兵士がいるが、狙撃兵はいない……らしい」
「ああ、言ってたな」

「そして、扉には暗号キーがあって、チャレンジできるのは、一人五回」

 ルフィとゾロが、頷く。

「最後に、そのキーは島のどこかに隠されている……これがわかっていること」
「つまり……キーを探せばいいんだよな?」
「ああ。だが、闇雲に探しても見つからない」

 そう言って、ホーキンスは最初に配られた、島の地図を広げた。

「この地図、何本もラインが引いてあるだろう?」
「この赤いやつか」

 赤いライン。
 縦に四十本、横に七本。

「このラインの本数、縦が参加人数、そして、横が多分キーの桁数だ」
「ああ。で、どうなんだ?」

 ゾロの質問に、ホーキンスが今度は名簿を取り出した。

「この名簿、番号区切りが不自然なんだ……つまり、ヒントだと思われる」

 ホーキンスは、そう言って地図のラインをなぞりはじめた。

「……よし……。二人とも、多分、これがキーの位置だ」

 ホーキンスが示した地図上には、すでに七つの丸がつけてあった。

「おー! すげぇな、お前!」
「……全く分かんねえが、探すんだな」
「ああ。とりあえず、一番近いところに行こう」

「んじゃ、いくぞー!」

 ルフィは、そう言って歩きだした。

「……ロロノア、そっちは逆だ」
「ああ……わりぃ」

良いなと思った方は是非→ 拍手

メインへ戻る
TOPへ戻る


- 31 -


[*前] | [次#]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -