004



 お前の頭部から。

 脚の先まで。

 すべて自分のものにしたい。






「人は、いずれ変わる。そうだろう?」

 キラーが、問いに答える。

「ああ、生きているかぎり、少なくとも歳をとる」

 そう。

 そして、だんだんと容貌がかわり、いずれ死に、その躰は土に還る。

「嫌なんだ……」
「何がだ? ドレーク」
「お前が、変わってしまうのが、嫌なんだ」

 変わらず、止めておく術はないだろうか。

「……」

 困ったように、キラーは黙ってしまった。

「……お前を人形にでもしてしまいたい」
「人形に……?」

 そう。
 人形に。

 どこかに、そんな技術を持つ者は居ないだろうか。

 居たなら、すぐにでも……。

「ドレーク……」
「ん……?」
「今日のお前は、何か変だ」

 そう言って、おびえた様子のキラーをみた瞬間、自分の中で何かが崩れるのを感じた。









 嗚呼。

 またやってしまった。

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