-Real Time-


【ボツ】

2015/03/26 10:48


あまりにお待たせしてるので書いてる最中ボツにしたやつを一つ
(未完成)

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 とても暑い日だった。
 木陰の多い公園内ですら、地表に蓄積された熱は猛威を振るっていて、暑いのが苦手な人間ならまず外に出たがらないだろうという気候だ。
 この公園はかなりの広さがあり、所々でパフォーマンスが行われているような、気候さえよければ人の多い場所である。今日もこの気候だというのに疎とはいえパフォーマーも観客もいるほどだ。
 とはいえやはり暑い。
 キラーは思わず、機材を借りて帰ってきたキッドに声をかけた。
「今日はやめておかないか」
「やめねェよ、待ち合わせもしてるしな」
 キッドのバンドはキッドを含めて三人。全員社会人のため、休みが合う時しかこうした場所には来られない。だから、暑いから他の日にというわけにもいかないのだ。
「じゃあおれは帰ってもいいか?」
「ダメに決まってんだろ」
 キッドはそう言ったが、キラーはバンドのメンバーではない。幼なじみというだけで正直パフォーマンスには関係ない。唯一関係あるとすれば、キラーが楽器店で働いていてキッドの楽器は毎回そこで購入している、という点くらいだ。
「おれの代わりに割引券置いて行くから」
「親父に怒られるぞ」
「大丈夫だろ、多分」
 楽器店の経営者はキラーの父親でキッドとも仲が良い。割引券程度で怒ることはないだろう。
「大体代わりにならねェよ。割引券じゃチューニングできないだろ」
「そうだな……」
 キッド自身もチューニングが出来ないわけではないのだが、楽器店という環境が影響したのか、キラーが作業したほうが早かった。
「帰りたきゃ役目終えてからにしろよ」
「わかったよ」
 促されてキラーはチューニングを始めた。


 ギターの準備が整ってしばらくすると、待ち合わせていたバンドのメンバーがやってきた。
「よぉ、久しぶりだな!」
「そうだな、おれとは二ヶ月ぶり位か?」
「一ヶ月半位じゃないか?」
 バンドメンバーであるヒートとワイヤーとはキッド伝に知り合った。二人とキッドは練習のために週一回程度は会っているが、キラーとはライブの時や店に来た時にしか会わない。
 キッドも独特のファッションだが、二人ともそれを上回る目立つファッションをしている。そのためか、公園内に居る人の注目が集まってきた。
「もう帰っていいか? 暑い」
「仕方ねェな……」
「悪いな。それじゃ、三人とも頑張れよ」
 そう言い残して、キラーはその場を立ち去った……と見せかけて近場の建物の陰に隠れた。

 近頃はいつもこうだ。というのも、最近になってキラーはキッドへの恋愛感情を自覚した。それでも普段は上手く隠せるのだが、キッドが歌っている姿をみると取り繕えなかった。それに気付いたのが三回前のライブの時で、その時は体調不良という事にして乗り切った。そして、前々回は寒さを前回は頭痛を理由に帰る振りをした。
 それでもライブは聞きたかったから、今のように物陰に隠れて音だけ聴いていた。キラー自身も女々しいなと思っていたが、原因が解決しない限りどうしようもない。まさか告白するわけにもいかないし、かといってまだ感情を取り繕える自信もなかった。
 しかし、このままこんな事を続けていたらギクシャクしてしまうのではないだろうかという葛藤もあった。キッドはキラーからみて決して鈍いタイプではないし、ライブの度演奏前に帰られたら何か思うところはあるだろう、とキラーは考えていた。
「はぁ……」
 いっそただの店員と客として出会っていれば、友人になった上で告白して玉砕する道に躊躇いはなかっただろうに、とキラーはため息をついた。想いを伝えた方がスッキリするのは分かっていたが、幼い頃からの関係を壊したくはなかった。
 きっかけは分かっていた。件のライブの時に初めてキッドが恋愛絡みの歌を歌ったからだ。正直なところキラーはキッドの事を子ども扱いしてきた。それがあの曲で覆されて、キラーはキッドの成長を感じると共に恋愛対象として意識するようになってしまった。

 少し離れた場所から聴いていたライブが終わると、キラーは家に帰った。


 ライブが終わると、キッドはキラーの家に行く。習慣になっていたし、今日は体調不良で帰ったわけでもないため大丈夫だろうという判断だ。


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ボツ理由
これしばらく実らないなと思った
何かおかしいと思ったキッドに事情聞かれてもキラー黙秘しそう
いずれキッドが告白でもすればいけるかな

あと公園でライブはないなと

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