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【本日のSS(診断ネタ)】

2013/09/15 23:37


思いつき用のSS書いても良かったんだがそこまでの長さにならないからこっちで。

三時間以内に2RTされたら、喫茶店で、怒る相手に愛を叫んでいるキドキラをかきましょう。 #odainano http://shindanmaker.com/68894

RT? 何それ美味しいの?
ってことで。



【喫茶店の一席で愛を叫ぶ】

 キラーはかれこれ15分は怒っていた。

 それは、店のコーヒーが不味かったとか、椅子の座り心地が最悪だとかそういう事が理由じゃない。
 そんな事は、キッドとのデートというイベントからすれば些細な事だ。

 問題は、そもそもその相手であるキッドが連絡もなしに遅刻したことだった。

 電車の本数だとか、時計がずれてただとか言い訳していたが、突き詰めれば他の友人と話していたら待ち合わせに間に合わなくなったという事だった。

「遅れるなら、せめて連絡すべきじゃないのか」
「携帯家に忘れたんだよ……」

 どうやら今日はとことんダメな日らしいとキラーは思った。
 自分の運勢ではなく、キッドの脳内が、だ。
 キッドの方はと言えば、せっかくのデートを初っ端から険悪にした事で非常にまずいと思っていた。
 どれくらいまずいかと言えば、この店のコーヒー位まずかった。

 そして、キッドはついに行動した。

「とにかく、次こんなことがあったら――」

 それに続くキラーの言葉は、キッドのキスによって封じられた。
 キラーはこんな時だというのに、キッドの飲んでるコーヒーもまずいんだな、だとか今後この店には絶対来ないようにしよう、だとか考えていた。

 唇が離れて第一声、キッドが言った。

「こんなおれだけどお前の事は愛してんだよ!」

 それは周囲に聞こえるくらいの大声だった。幸いにも、コーヒーの不味いこの店に客は殆どいなかったが。
 それでもキラーは、やっぱりもうこの店には来ないようにしよう、とキッドの宣言に顔を赤くしながら考えた。


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 キッドが自重しなかった。そしてこの店のコーヒーどんだけ不味いんだ。

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