ショート | ナノ
正直、困ってます(2)


合うたびに好きだ、可愛いと言われて早半年。こいつは私をからかうことが好きらしい。(早く、飽きてくれっつーの!!)
一生懸命に逃げ回っている、私の身にもなってくれ。

「お、ナマエ屋。・・・いつになったら心を開いて、おれを受け入れてくれるんだ?」
「そんな日は来ません。」 
スパンと切ると、『フフ・・・ツンデレめ、可愛い奴だな。』とか言ってくる。
私はこう言う言葉があまり好きではない(と言うか、なれてない。)ので、セーラー服を翻して目的地へと向かう。
「おい、ナマエ。」
「・・・なんですか「おれは冗談じゃねぇぞ。」!・・・・・・・・あー、はいはい。」
本当にそう言うことは止めて欲しい。 信じちゃうじゃないですか。・・・でも、自分に冗談だと言い聞かせて、名も知らない彼に聞いてみる。
「そーいえば、好きだとか言いますけど。・・・私のこと、いつから好きなんですか?」
今思えば、自棄になって聞いてみたのが間違いだった気がする。


冗談・・・ですよね?
 

「ナマエを好きになったのは、かれこれ3年前だな。」     
「え、私達、北中と央中で中学校違うよな・・・?」
「ああ。」
私達は今、海王高校2年だから・・・最低でも1年前にしか知り合っていないはず・・・。 正直、どう答を返したら良いんですか。

(私、あんたのこと今でも知らないのに、3年前?)
そう言えば、知り合いであるルフィの友人がこいつのことを“変態”とか、言っていたらしい。・・・・正直信じたくないけれど・・・何か真実っぽくて、やだ。



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